美味い水ある処に旨い酒あり。
名水の郷・うきはで、美味しさを醸し続ける。
- Rice
米について
日本酒の美味しさは、米で決まると言っても過言ではありません。酒米は1年に一作。毎年、味が変わります。どこで栽培されたか、どのような気候で育ったか。職人が、長年に渡り磨いてきた眼差しで僅かな違いを見極め、相応しい酒造りに務めております。酒造りの「奥深さ、楽しさ」が、そこにあるような心持ちが致します。
- Water
水について
日本酒の原料は、米、米麹、そして水。度数から考えますと、そのほとんどは水です。従いまして、米と同様、水も酒造りに重要な要素です。私どもが酒造りを営む福岡県うきは市は、「名水百選」にも選ばれた、綺麗な水が湧き出る町です。自社の井戸から汲み上げた仕込み水を使用しております。美味い水ある処に旨い酒あり。うきはの水でしか表現できない味わいを、今後も醸し続けてまいります。
- Fermentation
発酵について
日本酒の味わい、香りには酵母の働きが大きく関わります。「酸・アミノ酸・香気成分」の最良のバランスを引き出すために、職人たちによる徹底した温度管理、成分分析が、健全な発酵を促します。華やかな香り、フルーティーな味わいを醸す酵母もあれば、香りほのかながら、軽快な味わいを引き出す酵母もあります。米、水、そして酵母。どのように組み合わせ、酒を醸していくのかということも、造り手の楽しみです。
- Storage
貯蔵について
「いそのさわ」では、九月から酒造りを始め、四月に終えます。この期間に一年間分の酒を造りますので、貯蔵も大切な工程です。私たちは冷蔵施設の整った貯蔵専用の蔵で純米酒や吟醸酒を管理し、緩やかに熟成させております。例えば、新酒の頃のフレッシュで爽やかな味わいから一夏越した丸いふくよかな味わいまで、味の広がりをお楽しみ頂けることも私たちの喜びです。
いそのさわ について
名水ある処に、銘酒あり。
筑後川が滔々と流れる筑紫平野の東端、大分県との県境に位置する うきは町。耳納連山と阿蘇山の伏流水を水源とし、豊富な湧き水・天然水が今なお暮らしの中に残る町です。日本名水百選の一つ「清水湧水」をはじめ、古くから「名水の郷」として知られてきました。私たち「いそのさわ」の仕込み水は、蔵の井戸にこんこんと湧き出る美しい水を使っています。その美味しさを、水を口に含んだ時のすっとした清らかさ・柔らかさが表現しております。日本酒は、その8割が「水」で構成されています。また、「名水ある処に銘酒あり」と申します。私たちは、うきはの豊かな恵みである天然水で、これからも美味しさを醸し続けてまいります。
一滴一滴に、作り手の思いをこめて。
明治26年創業。「磯乃澤(いそのさわ)」という屋号は、初代・高木喜三郎の父・磯吉、母・澤であったことから名付けられました。以来125年、代々の当主と職人が一体となり、酒造りに向き合ってまいりました。「酒を楽しむ粋な喜び」を生み出すために、手塩にかけて栽培された米を磨き上げ、酒を醸す。「この酒はこの1年だけ」という真剣さを一滴一滴に込める。奥深く、真髄を追い求め続けることの出来る仕事です。創業当初から変わらぬ「全ては美味しいお酒を造るために」という思いを伝承し、社員一同、誠心誠意、粋で美味しい酒造りに精進しております。私たち「いそのさわ」は、今後も皆さまに喜びをお伝えできるよう挑戦してまいります。変わらぬご愛顧とご指導を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。